たしかに正しいけど、その通りだけど。

ブログじゃないという体でまとまった文章を置いておきたい場所

飽きずにコーヒーを淹れるよ

 今日は気が向いたので最近のおままごと事情をメモしておこうと思います。

 前にも似たような記事を書きましたけど、またちょっと変わってきたのでメモをし直そうという気持ちです。

 

1 器具類のメモ

 用意したのは次の道具たち+α。主に左の方から紹介していくよ。

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・キャニスター*1
 豆を容れるよ。密封できるようになっている容器だよ。
 前はガラスのなんとかジャーみたいなのを使っていたけど落として割っちゃったから割れないステンレス製のものにしたんだ。

・メジャースプーン*2
 豆を10gぐらい量れるようになっている計量スプーンだよ。
 ドリッパーの種類によって適切な豆の量が違うみたいだけど、私は専ら豆を掬うのに使っているからいつも同じくらいの量を掬う程度にしか考えていないんだ。粉を掬うなら割とちゃんと量れると思うよ。

・ドリッパー*3
 同じ紙濾過式のものでも形がいくつかあるみたいだけど、私は湯が落ちるのが速いから円錐形で真ん中に大きな穴がひとつ開いているハリオ式とかいうものを使っているよ。ちなみに写真のものは一番小さい1~2杯用のものだよ。
 プラスチック素材のものもある*4けど、洗った後の水切りを窓際でやっているから紫外線の影響*5が気になって、耐熱ガラス素材のものを最近は使っているんだ。

・ペーパーフィルター*6
 もちろんドリッパーに合ったものを使うよ。
 でも私は間違えて大きい方のドリッパー用のペーパーをたくさん買っちゃったから、いつも鋏で短く切っているんだ……注湯は低い位置から穏やかに始めたいからね。

・サーバー*7
 ドリッパーの下に置いて抽出されたコーヒーを受ける容器だよ。
 コーヒー1杯の量が脇にある目盛でよくわかるから便利だよ。
 自分しか飲まないのに6杯も7杯も容れられるサーバー*8を買うのは場所も取るし、液面が広くてすぐ香りが飛ぶし、洗う時にも悲しくなったりするのでやめておいた方がいいと思うな。しかもそういうのに限って1杯目の目盛がなかったr

・プレス器具*9
 今回はこれでフレンチプレスとかいう抽出方法も使ってみるよ。
 写真のものは300mL用になっていて、コーヒーは1杯おおよそ150mLなので、これで淹れるときは毎回約2杯分になるんだ。
 一般的なマグカップが350mLとか容れられるから、ちょうどいいと言えばちょうどいいかな。

・コントロールストッカー*10
 豆を挽いた際に出てしまう細かい粉(微粉)を取り除くために用いる、篩と缶がセットになったものだよ。
 普通の製菓用の粉篩を使ってもいいけど、目の異なる篩が付いているものがあるというのでつい買ってしまったんだ。 
 これを使うのと使わないのとではいろいろな面で大違い。例えば次に挙げるようなことがあるよ。
 <ドリップ>
 微粉が存在していることでフィルターの目を潰して後半お湯が落ちにくくなっちゃうといったことが生じるけれど、微粉をどれだけ取り除くかでそのコントロールができます。
 <新鮮でない豆への悪あがき>
 味音痴な私が思うところなので一般的にそうなのかはわかりませんが……新鮮でない豆を淹れたときの美味しくなさは空気に触れると増すようです。それを便宜上酸化と表現するならば、微粉は容積当たりの表面積が大きいので短時間でより酸化しやすいのではないかということが想像されます。即ち古い豆の不味さは微粉を除去すれば軽減されるのではないか、というお話です。
 <単純に味への影響>
 私の好みですが、すっきりとした味のコーヒーが好きです。微粉を除去するようになる前はどうも自分で淹れたコーヒーは濃いような気がしていました。規定量の豆を標準的な湯量・時間・温度で抽出してもどうも濃い。一般に売っているコーヒーとは随分違う。もっと言うとカップの縁に挽き豆入りのフィルターをセットして湯を注ぐタイプのインスタントコーヒーと比べても味の印象が違う。
 どういうことかと思っていたのですが、ハンドミルで挽かれた豆の粒度が結構ばらばらになっていたというのがその答えであったようです。

・ハンドミル*11*12
 2種類あるのは単純にいちいち粒度の調整をするのが面倒だからだよ。
 ちなみにペーパードリップでは中くらい、フレンチプレスではそれより少し粗いくらいの粒度に挽くよ。
 一応それぞれのミルの使い勝手とかも書いておくと、左のミルは構造が単純で掃除がしやすく、右のものと比べて短時間で挽くことができるよ。ただし上部が開放されているのでたまに豆の破片が飛び散るんだ。右のミルはその逆という感じだよ。掃除がしづらくて挽くのにちょっと時間がかかるけど豆は飛び散らない。さらに豆の入り口が狭いのでちょっと入れるのにコツが要るということもあるね。というわけでお勧めは左のものかな。安いしね。
 電動グラインダーの高いものを使えたらいいのかもしれないけど残念ながら持っていないよ。

・ドリップポット*13
 そのように名の付く物で、使い慣れるということが大事だと思うよ。なんでもいいとも言うね。

・キッチンスケール
 当然、物はなんでもいいんだけど、豆の重さは量らないといけない場面が出てくるよ。最小目盛は100g未満で0.1gのものがいい気もするけど、うちにあったものが0.5gのものだったのでそれを使っているよ。

・ブラシ
 写真のものは実験器具用のブラシだけど、ある程度細くて先端がブラシ状になっているものであればなんでもいいと思うよ。でも使用後に清掃等のメンテナンスは絶対にしないとダメだよ。
 ちなみに水洗いしたらミルの臼部分が一瞬で錆をふいたのでミルについては注意が必要なんだ。

・エアーダスター
 ブラシで大まかに払ってから、これで仕上げをするよ。思ったより粉が飛び散るから注意しなくちゃいけないよ。

・料理用温度計(撮り忘れ)
 デジタルのやつがいいよ。ポットの中に挿して湯温を見るからなるべく検温部分が長い方が指先を火傷しなくていいと思うな。

キッチンタイマー(撮り忘れ)
 抽出時間を計るのに、できればあった方がいいよ。慣れてきたらなくても大丈夫だよ。

 

2 事前準備

 今回の対象豆はこの子。

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 KALDIのスプリングブレンドだよ。
 前にも書いたかもしれないけど、私がもし美味しいコーヒー豆を選ぶためのポイントを訊かれたらまず第一に豆の新鮮さを挙げるんだけど、季節モノは売れ筋なので回転が速く、新鮮な豆であることが多いのではないかと思っているんだ。

 なんとなくだけど、大きくないお店の高級な豆は回転が遅くて同じお店の売れ筋と比べると焙煎から時間が経っている分、豆の良さより劣化した美味しくなさが勝って残念なことになっているって経験を多くしている気がするんだ。もちろん管理が良いお店だったらそんなことはないだろうから、一番良いのは焙煎からどのくらい経った豆を売っているのか訊くことだと思うよ。ハートの強さが重要だね。

 私はハートが弱いので黙って売れ筋らしき豆を選んでしまうよ。*14

 私は豆をちょっと長めに保存しておく必要があるときは冷凍すると良い教の信者なので、これは冷凍庫から出してすぐのものだよ。

 

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 冷凍していた豆を取り扱う際には、取り出したらすぐにキャニスターに移して密閉し、常温になるまでは開封しないということを心掛けているよ。これは、豆に結露することを軽減する狙いがあるんだ。豆を劣化させる要素として一般的に湿気と酸素ということが言われているからね。

 本当は低温保存の薬品なんかを常温に戻すときみたいに真空デシケーターを使えれば一番いいのかもしれないけど、そんなことはできないから次善の策ということになるよ。

 また、普段から冷凍保存しておいて、そこから淹れる直前に取り出して、常温に戻すことなく挽いて――というようなことも言われているけれど、急な温度変化に晒すと結露するわけだから、粉砕した際に一瞬で湿気ちゃいそうでこわいんだ。

 

3 フレンチプレス式

 挽いた豆をお湯に浸けておいて、一定時間が経ったら濾すだけという一番簡単な方法だよ。
 洗い物も少なくて済むんだけど、経験上、豆の味をごまかせないからある程度良い豆だったり、新鮮な豆だったりを使わないと美味しくは淹れられないんだ。あと、淹れた後時間が経つと結構はっきりと美味しくなくなってしまうよ。
 これらの特徴は、豆の油がカップに多く出る(ペーパードリップと違って油が金属のフィルターを通過する)ことに因ると仮定すれば、コーヒー豆の劣化には豆の油の劣化が大きく影響していると考えることができるね。

 さて、まずは豆の重さを量るよ。300mL抽出するのに16gの豆を使うと良いと言われているよ。

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 この後、微粉を取り除くのでちょっと多めに量ったよ。

 そのままハンドミルで豆を挽くよ。時間にして数十秒もかからず挽き終わる程度かな。
 豆の挽きについてここで少し触れておくと、ミルの調整(臼部分の隙間)を同じ状態にして挽いても豆によって出来上がりの粒度が異なってくるから注意が必要だよ。これは、焙煎した豆の脆さが影響してくるところで、例えば深い焙煎になると、ミルの調整が同じでもかなり細かい仕上がりになるから、新しく買ってきた豆を初めて挽くときには様子を見ながら調整をする必要があるね。

 さて次にコントロールストッカーなるものを使うよ。

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 本当は細中粗のメッシュがあるんだけど、この記事で使うのは細(右)と粗(左)だよ。
 フレンチプレスは一般的に粗めに挽くのが良いと言われているので、ここでは粗い目の篩を使っていくことにしよう。

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 入れたところ。

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 蓋を閉めて30秒くらい振ったところ。

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 量ってみると17gで、必要な16gよりも1g多くなってしまったけど、開封してすぐの豆なので赦してほしいな……この豆をこの調整のミルで挽いてこのメッシュで篩うとこの割合で目減りするから――というようなことを次からちゃんと考えて、最初の豆を量り取るところから加減しないといけないね。

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 プレス器さんだよ。左のパーツのところを見てもらうとわかるように、後ろのパーツが透けて見えるくらいには粗いフィルターなんだ。

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 16g入れたよ。

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 ドリップポットでお湯を沸かしたよ。水蒸気でレンズが曇って上手に撮れなかったね……。
 フレンチプレスでは沸かしたてのお湯がいいというくらいなので、これでもちょっと低いくらい。(レンズが曇るからいっぱい撮り直ししちゃった)

 ちなみに私は電気ポットに90℃保温されたお湯を常備しているので、ドリップポットに注ぐと-10℃くらいで普通のペーパードリップなら十分そのまま使えるくらいの湯温になるよ。つまり今回は参考に湯温を計ったけど、普段はフレンチプレスは加温して沸騰したお湯をすぐ使う、ペーパードリップは電気ポットから注いだものをすぐ使う、という風にすれば良いので温度計はあまり使わないよ。ただし湯温が味に大きな影響を与えることは間違いないから、好みに合わせるなら温度計を使った調整が必要になってくるね。

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 お湯をちょっと注いで30秒蒸らす(放置する)よ。全体で4分くらいでプレスするのが目安らしいよ。

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 30秒経ったら周りの金属パーツが輪になっているところまでお湯を静かに注いでいって、これで2杯分300mLくらい。あとは4分経過するまで待つよ。

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 フィルターを押し下げて注いでいくと、最後こんな風に取り切れなかった細かな粉が沈殿しているのがわかるね。これがなるべく入らないようにコーヒーをカップに注ぐときはプレス器を静かに傾けるよ。

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 はいったよ。

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 液面を光に反射させると、こんな感じで油が濾されずに多く残っていることがよくわかるね。

 

4 ペーパードリップ(ハリオ式)

 まず中くらいの粒度に豆を挽くよ。
 私は大体1杯を淹れるのに20gくらいの豆を使うよ。ちなみに2杯だと30g、3杯だと40gくらいかな。もっと少なくていいという人もいると思うけど、私は豆の消費速度が遅いので新鮮なうちにできるだけ多く使おうとしている感じだよ。大事なのはいつも同じ量で淹れることで味にブレが出ないようにすることだと思うな。

 多めに25g量り取っていた豆は、挽いて微粉を篩ったら23gになったよ。一番細かい篩では思ったより目減りしなかったようだね。フレンチプレスの場合は規定量を守らないとフィルターを押しこみ切れなくなっちゃうけど、ペーパードリップはそんなことはないのでそのまま使うよ。

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 これを

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 こう(全体が湿る程度に注湯して30秒蒸らす)して

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 こう(中心辺りでしばらくゆっくり穏やかに注湯)だよ。

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 あとは規定の量抽出されるまでに大体蒸らしを含めて3分以内になるような速度で注湯していく感じだよ。前述したとおり、微粉を除去してあると思いの外さっとお湯が落ちるのでちょっとゆっくりめでもいいのかもしれないね。

 これは余談だけど、古い豆は蒸らしの時点でまったく膨らまないので淹れにくさがあるよ。というのも、湯を注いでいるうちにだんだんと泡が立ってくるんだけど、その泡がいわゆる雑味になるから、それはサーバーに落ちないようにしたいんだ。膨らんだ豆を壁のように使ってその泡が縁に到達しないようにしてお湯を回しながら注ぎ込んでいくのが基本的な抽出動作になるのに、古い豆だとそれが上手くできないから困ってしまうんだ。

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 はい、できあがりー。普通だね。

 

5 おままごと

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――きゃっきゃ
「どうですかお味は?」
「わりとすっきりとしていて飲みやすいですねー。結構量があってもさらっといけそうです。そちらはいかがですか?」
「苦味がきつくなく、それでいて飲み応えもあります。じっくり飲めそうな味ですね」
「なるほどなるほどー。よーし私は甘いの好きだから砂糖どんどん入れちゃうぞ」
――うふふ

   おしまい

 

6 総括

 私にとってコーヒーのハンドドリップは儀式めいた何かです。

 道具を揃え、形式に則って粛々と手順を踏んでいく――そして淹れ上がったコーヒーをすぐ飲むことをせず、すべての道具を洗浄、清掃及び乾燥などさせ、ようやく席に着き落ち着いた頃には肝心と思われる成果物は少し冷めてしまっているということもままあります。
 しかしそれを良しとしている自分がいるということは、肝心なのは成果物ではなくてその過程であると多少なりとも考えているからだと思うのです。
 よく私は「ごっこ遊び」、「おままごと」などと称するのもこのためです。それらしい真似事ができれば、その行為そのものを嗜好すれば、コーヒー自体は飲めれば大丈夫くらいな副産物くらいなものなのかもしれません。それは、ひとりで飲むだけであって、誰かに振舞うことなどほぼないということも拍車をかけていましょう。
 コーヒーがとても好きだというところが出発点であればまた少し違ったのでしょうが、私はコーヒーを淹れるという行為に対する興味を端にしていますのでこんなことになっているというのも多分にありそうです。

 

 イヴの時間のさ……サミィがさ……可愛いじゃんよ……本当に本当に。

うーむ死ゾ

 こんにちは。

 最近はとんといろいろな創造的バイタリティがなく、あへあへとえっちな女性さんの形をした物が飛んだり跳ねたりするゲームをしたりしていました。

 

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 パンツじゃないから恥ずかしくないもの。

 

 『NieR:Automata』という作品です。

www.jp.square-enix.com

 ちなみにPS4持ってないので配信版を購入しました。ついでにPCも新しく組みました。120kくらいしたのでついでとか言ってられねぇ。

 前作のNieR Replicant/Gestaltやらドラッグオンドラグーンなるさすがに私も聞いたことのある作品すらプレイしていない状態での購入に踏み切ったのは、単に久しぶりにゲームやりたいなと思ったのと、ロボット・アンドロイドモノが好きだからです。

 

 とりあえず100時間くらいプレイして一応ストーリーは全面クリアーという感じになりました。あとはコンプリート要素がありますので、ちまちまとそこを埋めていく作業です。こういうの好き。

 まあまあ釣りなんかで全種類を1匹ずつ揃えるみたいな自閉的遊びをしたりしていたので、さくっとプレイすればもっとプレイ時間は短いことでしょう。でもまあ、ちょうどよいくらいだと思います。

 いつかにプレイしたダーク・クロニクルなるゲームはプレイ時間300時間くらいして、全面クリアーできていないということもあります。コンプリート要素が多すぎて。それに比べれば良心的ですな。本当かな?

 

 ストーリーなんかの感想はここでは語らないでおきますが、キャラクターは可愛らしかった。あと声が、上にスクショで載せた2Bというキャラクターの声が石川由依さんでして、まあ……アイカツのひなを演じていらっしゃる方なので……(口ごもる)

 あと単純にキャラが好き。言葉少ななところとか。ずるいですね。ずるいんですよ……。頼んだらいろいろさせてくれそう(誰かみたいな言い種)

 

 

 うーむ……ゲームが楽しくてあへあへしている以外にも、いろいろと出かけたりさせていただいている気もしますが、基本的に平日は2B可愛い可愛いって言ってるのでこのような近況報告となってしまったのでした。でも性癖は明かしませんからね。

 

みぎゃ、ふにゃ、ぎにゃ(心潰音)

音楽の好みについての7

 このシリーズ最後になります。

 今回はアニメソング(アニメの主題歌・劇中歌など)です。

 最近はとんとアニメは数を観なくなってしまいましたが、少し前まではいくつも目に入れては好ましいOPやEDを聴き込み、カラオケで歌うなどしておりました。

 そんなこんなで、(触れたタイミングが)昔の方から順番に気に入った曲をこっそりと挙げていきましょう。

 

 無駄な足掻きではありますがここで一度切ります。

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何番煎じかわからない - 第三部

 内原さんとアヤノちゃんに出会ってから1週間が経った。

 陽も昇りきらない健全な時間にしっかりとユズに起こされ、寝間着のままソファに腰掛ける。ユズは隣にぴたりと付いてから体を倒し、ゆったりを尻尾をなびかせつつ膝の上から僕を見上げた。彼女はまだ気だるい様子の僕に遠慮しているようで、それを感じた僕はユズの柔らかな髪をふわりと梳いた。

「んー……」

 目を閉じて満足気な声を上げるユズ。しばらくそろそろと手を動かしていたが、やがてまた、ここ数日ことあるごとに頭に浮かんできた、あの日の出来事に思いを馳せていった。

 あの日、彼らは僕たちにこの不思議な状況の一端を明かしてくれた。最後に「そこから先は自分たちの目で確かめてくださいね」と本当に宣っていたのだからまさしく一端だ。

 主な内容としてはこうだ。内原さんは僕の母方の実家がある信州の鄙びた村出身だということで、どうも僕の遠縁であるらしかった。そこは山間の小さな村で、そのまた一部の集落ではそのような特殊な能力を発現する者がいる。古くは狗神筋と呼ばれていた家系で、昔はもっとたくさんの人がその能力を持っていたので強く信じられていた、言わば土着の信仰のようなものがあったらしい。小さなころには夏休みなどに祖父母に会うため訪れていたのだが、そのような話は聞いたことがなかったので驚いた。ただ、今思えば身内にはとても優しく、他人には――隣の集落の者に対してですら、少し厳しいところがあったように思う。でもそれだけだ。

 ただ内原さんは僕が話す前に実家の地名を出したし、そもそもアヤノちゃんは話すし――僕にはユズ以外の犬の言葉はわからない――そう、彼はユズの言葉がわかっていた。信じるしかなかった。

 

 

 ふう、と僕はひとつ息を吐いた。正直まだ心の整理がつかない。ようやくこの異常事態に慣れてきたところだったのに、突然そんなオカルトじみたことを言われても困ってしまう。

 もしかしたら、内原さんが全部をあの場で話さなかったのも、そんな混乱を予期してなのかもしれない。きっと彼らもこんな風に混乱した時期があったのに違いない。何があってもユズとなら大丈夫だ。そう、彼らのように。

 そこまで考えて、ユズの相手がおざなりになっていたことに気がつき、彼女の顔を覗き込んだ。彼女は僕の手に甘えたまま、テレビを眺めているようだった。ユズのために犬に関係する番組を録り溜めていて、今はそれを流している。

「なんの番組だかわかるの?」
「んー……あんまりです。でもほら、今出てる子、今ちょっと怒ってます」

 画面に目を向けると、白いチワワがタレントに抱かれていた。ユズに言葉を翻訳してもらうといろいろなことがわかる。例えば、尻尾を振るのは常に喜んでいるとは限らなくて、普通の速さくらいで振ってるときは愛想笑いみたいな感じのこともあるのだとか。

「でも、お話はあんまりわからないので」

 そう言ってユズは、少し残念そうに微笑んだ。実はお母さんの言葉も大まかにしかわからないし、他人の言葉はもっとわからないらしい。だからテレビも犬のことはわかるけど、ヒトの言葉がわからず、全体としてはよくわからないのだそうだ。いつも犬が出たときだけ注目している。画はよく見えていないらしいので、音を聴いているのだろう。ちなみに動きも不自然に見えるらしい。

 画面の中の犬が今度は飼い主らしき男に随分と勢いよくじゃれついている。ちぎれんばかりに振られる尻尾を見ながら僕は訊ねた。

「あれは僕にもわかるよ。嬉しいって言ってるんでしょ?」
「『好き、好き、大好き、もっと触って』って言ってます」
「……あっ、そうなんだ」

 なんだか変な空気になってしまう。それを感じているのは僕だけかもしれないけれど。

 どうも先日からユズのことを変に意識してしまっている。突然、目の前にヒトの女の子の体となって現れた形の愛しい飼い犬。今までもそんな気持ちが湧き起こりそうになることはあったが、強く認識する前に無意識に押し込めてきた。それがヒトの常識というか、理性というか、倫理観というか――いずれにせよ、簡単には承服できない気持ちがあった。

 しかし、実際にそんなことを超越した存在を、内原さんとアヤノちゃんという実例を目の当たりにして、僕の持つ常識は揺らいでいた。盲目的に信じていたその土台が酷く不安定なものだったことに気づかされた。

 テレビの向こうの犬はしゃがんだ飼い主に飛び付くと、顔面を舐め回してはしゃいでいる。蘇るのはあの日のふたりの口付け、でも僕は、僕がユズと……?

 「口をなめるのは好きな気持ちを伝えたいからですよ」とユズはいつかに言っていた。確かに犬はそんな行動をよくしている。ユズが普通に犬に見えていたころには顔を寄せれば舐めてきてくれたものだった。でも今はヒトの姿をしている。その上、かわいらしい少女の……。

 少女の姿になってからのユズには顔を舐めることを禁じていた。急に同居することになった少女という意識が薄れていくにつれ、ユズも好きだって言うならいいじゃないかと思った瞬間もあった。でもその言葉はそういう意味では使っていないのではないかと思えた。果たして恋愛感情などというものを彼女は持ち合わせているのだろうか。――ああ、認めざるを得ない。愛玩であったのであろうそれは僕の中で既に愛情に挿げ変わっている。

 

 そんなことを考え、押し黙る僕に、ころりと転がっておなかを見せるユズ。僕はそんな無邪気な彼女の行動に後ろ暗い気持ちになる。対してユズは、何がそんな気持ちにさせるのかはさっぱりな様子である。つまりはこういうことだ。この子が、このかわいらしい純真無垢な少女がヒトではないのだと思い知らされる。これで僕がどうにかなりそうになるだとか、そういう知識は彼女にはまったくないのだ。

 それはまるで幼児を相手にするかのようだが、見た目が年頃の女の子なので始末に負えない。ましてや完全に話が通じるのは僕と、あと先週会った内原さんだけである。入力が圧倒的に足りていない。これで人間らしさとも言うべきものがちゃんと育つだろうか。そう考えると、遠からず破綻するものではあったのかもしれなかった――。

 

 

 見上げた先のおにいさんは黙って前を向き、たまに小さく長く息をはいています。そんな時は何かを考えているのだと知っていたので、わたしは黙ってされるがままになっていました。

 テレビというものに目を向けてみました。甘えた声がきこえます。何かを考えながらもおにいさんの優しい手は耳の辺りをゆっくりと、とろけるようになでてくれています。前は満足していたはずのその状況で満たされない自分がいることにわたしは気づいていました。

 わたしは少し悲しい気持ちになりました。それが良くないことのように思えたのです。でもその感情の正体はわかりません。

 おにいさんとお話ができるようになったことはとてもうれしいことでした。でも話がわかればわかるほどに、おにいさんとの違いもわかってきました。前にはしてくれたのに、今はしてくれなくなったこともありました。それでも、前よりおにいさんが困っているのか、うれしいのかがしっかりわかって、ちゃんと言うことをきけているのだから、それでおにいさんともっとなかよくなれるはずだと、そう思っています。

 お話ができない方がよかった、なんてことは、ないんです。

 

「ふわぁ……んっ」

 頭を乗せていたところがびくりと震え、わたしはゆっくりと目を開きました。

 徐々に視界が定まってくると、おにいさんは窓の方からこちらに顔を向け「お、起きたんだ」とわたしに話しかけます。震えたのは膝か、とわたしは気がつきました。そして今の状況を把握するために思い返します。

 ――どうもいろいろと考えすぎて寝てしまっていたようです。まだあんまり考え込むことには慣れていないためか、どうも長い間頭を使っているとぼうっとしてきてしまうのです。今はもう考えるのはやめよう。そう思っていると、何やらおにいさんの様子がおかしいことに気づきました。

「おにいさん、いま……」
「いや! おなかが出てたから、その!」
「……」

 あわてておにいさんが言った言葉。おなか、わたしの。――しかし考えるより先に鼻が利きます。おにいさんからただようこの匂いには覚えがありました。

 あれは確か、まだお話ができないころのことです。昔のおにいさんは今ほどわたしといっしょにいてくれなくて、わたしからおにいさんのお部屋をたずねていくことがよくありました。お部屋の前まで来て、扉を手で叩くのです。大抵は少ししたら出てきてくれて、かまってもらえるのですが、たまにじっと待っていなければならないときもありました。そんなとき、出てきてくれたおにいさんからこんな匂いがしていたことがあったのです。

 昔はそれがなんなのかわからなかったけど、今ならわかります。これはおにいさんが発情しているときの匂いです。

 黙っているわたしにおにいさんはいろいろと話しかけていますが、あまり耳に入りませんでした。

――ふふ、わかっちゃいましたよ。だってもうわたし、子供じゃないんですから。

 

 

 数日後の朝、二度寝してなお目を覚まさない彼の部屋に少女がするりと忍び込んだ。

 少女はゆっくりとベッドの端まで歩き、それから呼吸を整えて顔を上げた。

 今、彼女の目の前には愛しい人の安らかな寝顔があった。薄く開いた唇が彼女のそのおぼろげな視野でもはっきりと確認できる距離にある。今しかない、と彼女は思った。

 少女の口が彼のそれに寄せられ、そろりと出された舌がわずかに端をなぞったかに見えた。それで舌は一旦引っ込みかけたが、それでは足りないとばかりに今度こそ二度、三度と唇に這わせる。彼はまだ安らかな寝息を立てている。

 少女はしばらく様子を伺っていたが、そのまま顔を離すと、来たときのようにゆっくりとした足取りで部屋を後にした。最後まで彼が目を覚ますことはなかった。

 そして――――そこからすべてがわかってしまった。

虚無と感情と私

 なんでもないようなことを書こうかなっていうところです。

 本当に書き記しておくようなことが何にもないと何にも書けないのでありますから、まあそれはそれなのですが、でも何かしら書いておくことに意義があるような気もしてとりあえず無駄に文字数を稼いでいます。……と書きながらリアルに迫る意味のなさを感じてふにゃふにゃになってきました。この段落はなかったことにしてください。

 

 前置きにもならないぐにゃぐにゃを経て適当な近況などを。

 

○発狂

 できてないんですよね。これが。ダメだダメだ。

 お外走って狂いたいよ私だってそりゃさー自由にさー。でもなんだかんだ言い訳を立てて発狂しない自分がいるのです。走るコースが砂利道なので雨が降った翌日はダメだとか夕食が早い日はダメだとか。もっと意志を強く持たねばならない。あと5kgくらい痩せたいでしょ、デショ?

 

○筋を伸ばす

 代わりにといってはなんですが、最近は脚の筋を伸ばしています。

 大体寝る前に伸ばしています。

 最近めっちゃ体が固いことに気がつきまして、これじゃあ脚がぶよぶよ膨れてくるわけだなって思ったのです。

 きっかけはその程度のことですが、なんだかんだだらだらと続けられているのはやっぱり基本寝っ転がってできるからでしょうね。どれだけぐうたらなのでしょう。

 胡坐をかくような習慣がないので、足裏を合わせて膝を床に付けようとするやつがかなりきついです。あと正座したまま上体を寝かせるようなやつとか、仰向けで片足を天井に向けるやつとか。

 少しずつ柔らかくなっている気もします。でもだからなんなの感は付き纏う遊びです。ゴミ屑ホラー視聴に類する感慨があります。

 

○DCアイカツスターズ!

 ちょいちょいやっています。でも近くに安心してできる場所がなく、ホームがないような状態なので、出かけたときのついでとかになってしまってあんまりできていません。悲しいなあ。

 ランクは多分36くらいだし、PRは全然揃わない。でも大会は2回行きました。スパイスコードとゴシックと名の付くコーデは集めていきたいですね。(そういうカードを配布してなかったら行かないのだ……)

 新曲ではOne Stepが全然リズム取れない。とてもやばい。ダンスの伸びがいまいちになってしまう。だからって何かに影響は……ないのだろうな、今のところ。

 あとはDreaming birdをDbと略そうか、ドリバードと略そうか、Dbと書いてドリバードと読もうか考えています。なんかプレゼントとかぶっ込んできそうな響きですけれど。ちなみに他の曲は、

 1,2,Sing for You! → 12SfY

 ドリームステージ☆ → ドリステ

 Halloween Night Magic → HNM

 One Step → ワンステ

 So Beautiful Story → SBS

なんて言ってますが、12SfYは面倒なのでどうにかしたい。でも界隈でどう言われているかを調べる気はないんですよね、これが(ダメ)

 

RWBYを観た

 宅配レンタルで観ました。昔やっていたMMOを思い出す……。

 よく動いていいですね。あと声が豪華。

 誰が好きかって言うとうーんという感じですが、楽しく観られたので楽しい作品なのだと思います。得難いですよ。

 今日2巻の前編が届いたのでまた観ます。しかし後編が借りられてて……うーむ。

 

○風邪の諸症状に

 ツムラの1番。葛根湯。

 最近ことあるごとに葛根湯をキメています。ちなみにツムラのではありません……。

 解熱作用はないようですが、私は体調が悪くなると鼻水がよく出るので風邪のひき始めにはうってつけ感。あと背中とか痛くなるのでそれにも良い。葛根湯には地味に鎮痛作用があるんですな。便利便利。

 葛根湯とロキソニンがあればいい、って。ばんのうやくサイコーでちゅー。天使の雫みたいな二つ名が欲しいな。

 

○今日の巫女

 また最近は日替わり巫女ったーをやってから寝るように心がけています。

 いつか犬耳でかわいらしい巫女を引きたいな。

 大抵はNOって言ってそっと閉じていますが、たまになんとも言えないものを引いて首を傾げ、さらにごくたまに悪くないものを引いて晒しています。

 ログの検索かけると……

 とか惜しいですよね。やたら引きますがメガネはマジでNO。

 あとこれがバランスが取れてて犬耳とは別に気に入っています。

 

 ちなみに「巫女」で検索かけたら

 が引っかかって少し感情戻りました(笑う)

 

○さて、書くことがなくなってしまった

 本当に無のような生活でありますな。

 アニメをちゃんと観てしかるべき話題に乗っかるなどしないとなーって思います。義務になっちゃダメだみたいなことをよく聞きますけど、ある程度意識して観ていかないとこういう弊害もあるんだからその言説一辺倒ではいけない。何事にも実務的な程度というようなものがあります。そういうような意味で私は常に断言を恐れています。言い換えれば発散*1に怯えている。

 

 何か面白いこと降ってきてくれ、たのむー(断末魔)

*1:たびたび登場する謎の概念ですが、詳しい説明はちょっとこの脚注では書ききれないので省略しますね。

劇場版planetarianの感想を書こうと思った

 書こうと思ったのですが、特に書くこともない感じで大変申し訳ありません。

 planetarianという作品が自分の中で神格化されすぎていて、それについて何かを考えるという域をとうに越えているというのが直接の原因と思われます。でもまあ一応、何か書いておきましょう。ネタはバラさないようにしないのでそこは御容赦くださいませ。

 

 昔は鍵っ子として云々していた私は、当時普通にキネティックノベルとして発表されたplanetarianをプレイしまして、ビッグバン並の衝撃を受けたのでした。特に私を虜にしたのがロボットと人間との関係性に横たわる時間という概念でした。

 作中で言えば、ロボットであるほしのゆめみの「いつまでも待つことができます」という台詞にその感慨が集約されていると言っていいでしょう。実際問題としては電気がなければ停止するし、部品の耐用年数もあるしで、決していつまでもではないわけなのですが、それでもそれらが保たれればいつまでも、ヒトの設定した命令のとおり忠実にそれを実行するわけです。ヒトの形をしているものが。

 私はヒトの形をしているので感情移入してしまうのですが、それがそんな行動していることをふぁーっと理解したときに芽生える感慨はそれは、いじらしさにほかなりませんでした。それがロボットの可愛らしさの一側面です。そりゃスタッフの人も泣きますわな。それが予期できるんですから。しかもこの物語の設定によれば、電力供給の制限があって稼働時間数が節約されることで、実時間が程良く引き伸ばされているのです。ずっと動きっぱなしだったらもっと早く壊れていたでしょう。そのヒトが待つには余りに長いと思うだけの時間が経過し、言わば徐々にただただ壊れていく過程があって、そこに奇跡的に訪れた報われがさあ……(表現を失う)

 そしてですよ、本編を読んだ後、特典で付いていた小説版のサイドストーリー4編を読んでみたらそれがまーた素晴らしかった。世界観が一気にぐわっと拡がったのです。全体的にとてもよく出来ているなあという感想しか出てこないので細かいことが言えないのですが、まあSFでガツンと殴られた感じでした。ほとんどSFに触れたことがなかった私だったのですが、そのジャンルに興味を持ったのは、思えばこのときからだったかもしれません。

 

 ……鍵っ子ごっこは終わりにしておきますぅー。そもそも劇場版の感想じゃないやん、って。

 というわけで劇場版の感想というか、お話に入らなきゃ(使命感)

 

 劇場版はそんな、小説のひとつの編と本編の話を絡めたような作りをしています。

 小説には全部で4編、サイドストーリー……というか、お話の続きが収録されているのですが、時系列で言うとその3つ目である『星の人』が主軸でした。これは本編の屑屋がその後どうなるのかというお話ですので、劇場版は屑屋に焦点を絞って作られたものと言える感じでしょうか。

 小説版の1編目は現役時代のゆめみちゃんのお話である『雪圏球(スノーグローブ)』、2編目は苛酷な大戦最中のお話で3編目を支えるお話でもある『エルサレム』、3編目が劇場版となった屑屋のその後を描いたお話である『星の人』、4編目がその遥か未来のお話である『チルシスとアマント』となっていて、本編と合わせて5つのお話で『planetarian』という物語が完成するものだという認識が非常に強いものですから、声を小さくして申し上げますと、本劇場版には物足りない・未完結という印象がどうしても付き纏ってしまうのでした。

 

 それはそれとして、神格化された映像化してなかった作品がアニメーションになって動くって、それはそれだけでありがたいことです。ただただありがたいことです……ありがとうありがとう(言葉がない)

何番煎じかわからない - 第二部の二

 テレビで例の競技会を観てから2か月ほど経った休日の朝、僕はユズと隣県の河川敷に来ていた。
 ユズが出たがるような大会は探してみるとなかなか見つからず、距離と時間を天秤にかけた結果、少し離れた所だけどなるべく早く参加できる大会を見つけ、そこにエントリーすることにしたのだった。

「思ったより賑わっているなぁ」

「はい! 楽しみです!」

 初参加で要領のわからない僕たちは1時間ほど前に会場に到着したのだが、それでも何組も参加者らしき人たちが集まっていた。
 ユズは今日のために買った新しい服を着てはりきっている。ふたりで選んだ体操服のように動きやすい服だった。いつもと違う装いのユズもとてもかわいらしい。
 周りの犬を見ると、何かを着ている子は少なく、あってもバンダナ程度だ。できるだけ動きの妨げにならないようにとのことだろうが……ユズの場合はそうはいかない。何せ何も着てなければ僕の横を走るのは全裸のうら若き少女であって。競技どころではない。僕だけがだけれど。いやいや今考えるべきはそんなことじゃない。

――やっぱり結構規模が大きい大会みたいだ……どうなることやら。

 ある程度頻回に開催される大会ということもあって、どこかのショッピングモールの催しみたいな小ぢんまりとしたものではなく、定員は多い。事前に見学できればよかったのだが、いやしかし僕たちなら大丈夫に違いない。

「よし、じゃあ一応練習しておこうかな」

「がんばります!!」

 僕は独り言のようにユズに話しかけた。帰りにはどんなご褒美を買って帰ろうか。そんなことを考える余裕すらあった。

 

 

 ――さて、蓋を開けてみれば大会は準優勝に終わってしまった。優勝は大人しそうなボーダーコリー。かなり美人さんだ。名前はなんといったか――確認すらしていなかったのでわからない。勝負にならないと思っていた相手のことだから、それも当然の話だった。
 始まる前は余裕だろうと思っていたけど、いざ人前でパフォーマンスを披露するとなると緊張も生じた。飼い主側にも指導手として則らねばならない要領が細かく決められており、小さな減点を受けてしまったことが直接の敗因だった。つまり、大体は僕が悪い。僕が敗因だった。
 余裕で優勝してめちゃくちゃに褒めちぎられることを期待していたユズは尻尾を巻いて縮こまってしまっていた。僕がそうさせたかと思うと胸が締め付けられる思いがした。でもここで謝ることは悪手だと思い、かといって慰めるのも、初出場で準優勝は誇るべき結果なわけで――などといろいろ考えた。でも解答は見つからなかった。
 それもそのはずで、そのときの僕は僕たちをおさえて優勝したペアのことで頭がいっぱいだったのだ。侮っていたこちらが恥ずかしくなるほどに、それは素晴らしい動きだった。それゆえに悔しいという感情はなく、ただただ打ちのめされた感じがしていた。

 

 成績発表後、そんなこんなで何をするでもなく佇んでいる様子の僕たちに近づいてくる人影があった。

「アジリティも意外と奥が深いでしょう?」

 柔和な笑みを浮かべて話しかけてきたのは優勝したペアの線の細い印象の男性指導手だった。その脇にはぴたりとボーダーコリーの女の子が寄り添っている。競技中もそうだったが、まるでカップル――いや、高貴な身分の旦那様と有能な付き人みたいなふたりだった。

「そうですね……」

 そう答える僕の心中は穏やかではない。たった今脳裏に思い描いていた理想のふたりから話しかけられたのだ。正直な気持ちを言えば、僕たち以上に通じ合っているかのようでとにかく羨ましかった。その秘訣を伺いたいぐらいだ。でもまずは敬意を表しなければならない。わずかに残っていたらしい理性が僕にぎりぎり社会性もたらした。

「本当に素晴らしい動きで感動しました。アジリティというものをまったくわからないままに出場した僕たちはなんと言いますか、恥ずかしいぐらいで……」

 言ってから遜りすぎたかな、と思ってちらりとユズを伺ったが、ユズも小さく頷いていてほっと胸を撫で下ろした。
 ちなみにアジリティとは今回僕とユズが参加した、犬の障害物走みたいな競技のことだ。トンネルやハードルなどが配置されたコースを決められた順序でできるだけ早く回ることを競うものだ。
 首肯し、相槌を打ってくれる彼に僕は続けた。

「でもなかなか、決められたとおりに動くのは難しくて……はい」

「ふむなるほど。おふたりはとても強い信頼関係ができているのですね」

 ゆったりとした口調で彼は言った。気落ちしていたユズだったが、その言葉を褒められたと素直に受け取ったようで僕の脚に軽くじゃれ付き、喜びを示した。人前では安易に会話をするわけにはいかないので、嬉しいときのユズはいつもこうする。犬のころとほぼ同じ動きだった。

「と、言いますと?」

 そんなユズの耳の裏を指先で軽く撫でてやりながら、僕は訊ね返す。

「ああ……決められたとおりに“動かす”のではなくて“動く”と仰ったでしょう? その子への指示に関しては絶対の自信を持っていらっしゃるのだと感じまして」

「なるほど……まあ、この子とはずっと一緒にいますから」

 そう答えた僕は、内心少々反省した。当たり前のように意思疎通ができると、こういった細かな言葉の端々にその影響が出てきてしまう。だからといって、それがすぐさま『異常に意思疎通がとれる』という風に捉えられることは、まずないのだけれど――

「まるで、言葉でも通じているかのようですね」

 そう言って、目の前の彼はくすくすと小さく笑った。僕と撫でられていたユズは、一瞬ぴたりと動きを止めてしまった。しかし、僕はすぐに再び手を動かし、彼に合わせて小さく笑う。俄かに手のひらから発汗があって、受ける刺激の強くなったユズがする身じろぎも気に留めることができなかった。

「――あんまり、からかうものじゃないわ」

 張り詰めたような雰囲気に、鈴の音のようなかわいらしい声が割り入る。僕は思わずびくりと顔を上げたが、そこには少し肩を竦めた指導手の男性が立っているだけだった。その反応を見るに、今のは空耳ではないらしい。呆気にとられる僕だったが、ふと足元を見るとユズは正面を見据えたまま、見たこともないような表情をして固まっている。その視線を辿ると、そこに座る子の、じっと見定めるような視線がこちらを射抜いていた。

「えーと……あれ?」

「お話しできるのは君たちだけだと思ってましたよね。驚かせてすみません」

 男性はゆっくりとしゃがみ込むと、居住まい正しい彼女の体を両手でまさぐり始めた。彼女はなすがままだ。その手は腰からおなか、胸、喉元そして頬と隈なく撫でさすり、最後にはなんと口付けを交わした。
 呆然と立ち竦む僕と赤面するユズ。そんな僕たちの様子はまったく意に介さず、口の端をわずかに上げると、彼は言った。

「申し遅れました。私は内原、この子はアヤノといいます。どうぞよろしく」


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