劣等生たのし?
いろいろなところで批判的な意見を聞く、アニメ魔法科なんとかですが、私個人としましては多少そういった意見や趨勢に触れてなお、現在4話までではそれといった「ダメ」*1な要素は見出せていません。むしろ興味深いぐらいです。(Twitterで超面白いと言った所以)
そのままだと揮発してしまいそうなので、記しておきましょう。
●なんとなく感じるやだみの元になりそうな要素
1 主人公の在り様
2 妹のキャラクター
3 七面倒な設定と、足りない説明
1,2については完全にキャラクター嗜好上の好みですね。仮にそれを以ってdisるならば「自分の嫌いなキャラクターが出てくるからクソ」。終わりです。
3については、そういう設定をごちゃごちゃ考えて、事象を以ってそれを段々と提示していく(言葉による明確な説明が少ない)という手法に「作者の顔が透けて見える」*2から嫌だ。という感じが確かにしそうですね。小難しい設定をこねくり回して「理解できる人にだけ理解してもらえればそれでいい」みたいなやつですよ。ねぇ奈須さん?(月厨並の発言)
でも逆に小難しい設定を用いたい場合どうしたらいいのかと考えていくとなかなか難しいところがありますね。それこそ普通にするのであれば授業風景とかを場面に組み込んで享受者側に見せるってやつですか。それをするには細々とした設定が多すぎる場合とか、この作品のようにそもそも基礎理論がよくわかっていそうな主人公であると、主人公と享受者が一緒になって学んでいくみたいな形態をとりづらいかもしれません。
でもでも、小難しい設定考えるの好きだよ~~~作品にしたいよ~~~ってなるじゃないですか例えば。そうした場合、まあそういう作品の創作に挑戦するのは悪くないのかなって。その存在自体は別に「悪」と断じられるものではないかなって思ったんですよね。感覚の話になりますが。
もちろんもっと上手に表現できるだろ! というのも話としてわかります。下手にちょろっとそれっぽい説明を入れちゃう(まるっきり説明しないままにはいられない)のが中途半端な感じで、それでいて少し説明が不足しているものだからもどかしい感じもしますし。
と言いますか、これは詮無い話ですね。表現の上手さなんて青天井です。さすれば、どこまでを下手と断じるかという線引きの話になるかと思います。
……まあごちゃごちゃ書いてますが、別にこの3の部分に関しては何も感じなかったということに尽きますか。
総じて言えるのは、少なくとも挙げたような要素に対しては白か黒かと断じられないのではないかということです。どこかにこれ以上は黒で未満は白って線を引く議論は難しそうではありませんか。上手く個々人の好み以外に論拠を見出せますかね。
うーん……要するに個々人の好みによって覆りようがない致命的な欠陥を見出せなければ手放しに批判することができない臆病者なのですよね。でもそうあるべきであるという矜持が(確かさの奴隷)
多少繰り返しになりますが、さもなければ少なくない人が確実に好みに合わないと感じることに対して説得力を持った根拠を示さねば。さらにやはりその「少なくない」という量的なボーダーラインの設定にも方針を立てておかねばなりませんね。根拠を以って線引きするのとか「こわい」*3でしょ。