たしかに正しいけど、その通りだけど。

ブログじゃないという体でまとまった文章を置いておきたい場所

醜悪な自己満足(多分前編)

 例のSSのために調べたことや着想についてのメモたち。シンプルに箇条書きでいきましょう。

 ○が事実やおおよそ確からしいこと、●は確度の高い推測及び個人的に有力と思われる他の方の解釈、◎独自設定とかこじつけ。とかいう感じでひとつ。

 

<世界観設定・作品舞台やキャラ回りの雑事の整理> 

○犬井里子の村は東京近郊

○石井潤子の出身は長野の下鹿毛

◎犬井里子の流派は石井潤子の流派の傍系で、長野に起源を持つ

◎犬井と石井で名字が似てるから犬と石を考えると、禍具魂法の呪法が当然ながら思い浮かぶ。猿井はあんまり一般的じゃないし、呪法における立ち位置が明快でないからスルーして鳩を鳥ということにして鳥井という傍系もあるのだってことにする

○犬は呪いが術者に及ぶのを防御する*1ので、下鹿毛村の人は魔除けに犬を飼う風習がある。巫女は儀式に際し猿の子供を食し、禍具魂を象ったお面のような石や、いわゆるまどか紋様の刻まれた石を用いる。鳥(鳩)は呪詛を運ぶため、その出現は凶兆となる

○白石晃士監督作品では女性は男性と比べ霊的親和性の高い存在として描かれる。石井潤子や滝御砂子、真壁栞、松井江見、松本まりか、矢野加奈ちゃん、入来茉里。夕子もとい鬼神兵は女性からしか作れない。まあ堀さんとかNEOとか江野君とかあえて省いてるけど、何が言いたいかって、咲-Saki-世界の男子麻雀では特殊能力がなくて地味な麻雀だっていう事実と符合するってことだわ

●まとめると、咲-Saki-女子麻雀勢は霊的親和性が高いんじゃね? という着想が導かれるというわけです。というか高いよ。そんなオカルトあり得まくってますからね

◎だがそこで、それを逆手に取る。つまりは麻雀をやるのに能力持ちがよい成績を残すから大勢となっているわけではなくて、能力があるから麻雀をやっている。異質な能力を持っていると麻雀をやらされる、のだとしたら……?

○麻雀は、儀式めいている……

◎様々な牌がある、様々な操作がある。自由に意味付けできる。打つ異能者がその能力を生かすような、能力に対象を与え、具体的に行使させることができる

◎これって、能力の暴走を防ぐというか、不適切な利用を抑えるというか、能力を手なずけるための訓練みたいになりませんか

●コワすぎ!では主にせんせいによって異界とこの世の境が曖昧となって、混沌世界が訪れそうになる。異界の影響は様々な都市伝説のようなものとして観測される。実は都市伝説は異界からのアプローチのようなものである……と私は思っています

◎その影響のひとつに、能力持ちの子供が生まれやすくなるということがあるとしたら……コワすぎ!世界と咲-Saki-世界の摺り合わせをそこでおこなうことにしたのです

◎仲立ちとなるのが熊倉トシ。彼女は赤土晴絵が所属していた福岡の実業団チームの監督をしていたわけだが、その後宮守女子高校の教諭として赴任する。何故彼女が教師免許を持っていたのかというと……それは、麻雀と教育は切っても切れない関係があるからだ

◎異能を持った子供は幼いうちから自然と麻雀をさせられる。全世界的に似たような措置を、行政が主導しておこなっている

◎トシの本職は研究員で、全国を回って異能持ちのやばい子供を探索し、指導や観察、分析をすることだったりしたら……?

◎研究員といえば、工藤夫妻が思い出される(唐突な接近)。トシと工藤夫妻は顔見知りだった説こじつけられませんか

◎そういえばあのモノクル、マジックアイテムってことでもいいけど、トシの所属する研究機関の成果物だったりしたら……? というわけで、モノクルの出自も巻き込みました。トシと工藤の因果も勝手に作りました

◎トシは宮守女子出場のインハイ前年の3月末を持って実業団チーム監督の任を解かれているとする

◎そのちょっと前、年末年始頃にはトシと工藤が出会っていることとする

●コワすぎ!01と02は冬っぽい、03は初夏っぽい。04は8月15日付近

◎というわけで、02を撮り終わっての編集作業中にふらっと雀荘に入ったらトシさんと出会った。的なのがいいかな。呪いの髪飾り使用してて忠告されるイベント起こすには01後だと早すぎるからなあ

○その後、同年の秋頃に豊音とファーストコンタクト、すぐに彼女に転入試験を受けさせ、翌年2月頃に土地の縛りがなくなった豊音と幼馴染三人を引き合わせる、という流れ 

◎エイスリンはホームステイをしている。ホームステイ先は程よく学校に近い(宮守駅周辺)

○宮守女子高等学校のモデルとなった遠野高等学校情報ビジネス校はニュージーランド南東の都市クライストチャーチ市にあるカシミヤ高校*2と1993年から交流があり、交換留学制度があった

ニュージーランドの教育制度は単位制で、場合によっては飛び級も可能

◎エイスリンは留学前に取得単位や統一試験など大学進学要件を満たしているものとする(相当優秀だ……)

ニュージーランドの学期は4つ。2月から始まって12月に終わる

○豊音の入部は2月なのでエイスリンも2月には留学してきている

●エイスリンの留学期間は1年間(1月末~12月(冬休みに入る)まで)とする。帰国はわからないけど遅くとも年明けには帰るのだろう

◎エイスリンが留学してきたのは、そもそもそういう制度があったからではあったが、別世界に興味があった、自分の今いる世界から抜け出したい気持ちがあったからということと、留学のパンフで見た遠野の文化に惹かれたから

○そういえばニュージーランド人はよく裸足で外を歩くらしいですね

○塞白望胡桃は幼馴染

◎今のところエイスリンは母国の大学に進学予定。豊音はトシのコネでプロに。塞白望胡桃は大学進学予定なので受験勉強をする

●白望はその能力「迷うと良い結果が訪れる」によって選択問題がやたら得意(ずるい)

◎胡桃は理系っぽい。もっというと薬学部がいいな。塞と白望は文系かな

●互いに具体的な進路には触れないけど多分同じ大学は受けるはず

◎受験組を邪魔しないように、またエイスリンは単独で散策スケッチするためにそれぞれ別行動となり、豊音はぼっちでかわいそう(でも孤独には多少慣れてそう)

●宮守駅から宮守女子高校のモデルになった遠野高等学校情報ビジネス校までの間に何か買えるようなところっていったら道の駅みやもりぐらいしかないわけだから当然宮守女子の面々も日頃からよく利用すると思うけど、通称は多分mm1(えむえむわん)

○去年までは食品スーパー「マルシェ」が併設されてたけど、今年の8月6日に「ホームマート(HM)宮守店」というホームセンターに変わった。ホームセンターながら、牛乳や卵といった食品など幅広い商品のほか、薬も取り扱っている、ということだ。見てくればよかった

○ちなみにそのうちmm1という名称の施設もなくなっちゃうそうだ。地域活性化のための市の施策なんだそうで、なんとか活性化センターになるのだという

○遠野では神社の建立などいろいろな暦を大同元年(806年)から数えたりする。この頃から文化が始まったということらしい

○古くからある名家を大同と呼んだりする。大同にはオシラサマとオクナイサマという神を祀っているものらしい

◎「小瀬川さーん食堂行かない?」で有名な宇夫方葵さんの家は大同さん。おうちにオシラサマがある(お話の都合)

○「宇夫方」は遠野ではよくある名字。宇夫方葵さんの隣に立っていることで有名な奥友絵美さんの「奥友」もそう

○遠野まつりは9月第3土日(月曜は敬老の日なので、敬老の日にかかる三連休の初日と2日目にあたる)

○9月15日が遠野郷八幡宮の例祭であり、前日の夜には宵宮祭があって、夜神楽の奉納がある

祝日法の改正により、遠野まつりと八幡宮の例祭は平成21年から別日開催となっていたが、平成26年より一部の神事を除き遠野まつりの日程に同時開催することとなった。それにより流鏑馬などが遠野まつりで観られるようになったが、例祭は例祭で15日に執り行われる

○宮守周辺でも遠野まつりの日程と被る祭事がいくつかおこなわれる。例えば鹿込(ししごめ)地区のまつりは敬老の日にかかるし、迷岡のオコマサマのまつりもこの辺りにある

◎奥友絵美さんはもしかしたら小友町の出身かもしれないけど、そこはスルーして宮守付近の祭事にも出演する予定がある。鹿込神楽とかがちょうどいいんじゃないかなって思ってる

◎というわけで、遠野まつりにちらっと参加した後、宮守に戻ってくるというシチュエーションが発生する(完全にお話の都合)

 

 

<キャラ能力設定解釈・こじつけ>

各キャラの能力設定の解釈については下記リンクのブログをかなり参考にしていますので、私の独自解釈と他の方の意見で参考にしたものがごちゃごちゃ羅列されます

【咲-Saki-謎】 宮守女子と遠野物語 ※5/7更新 - 咲-Saki-ほんだし -

宮守女子の謎に迫る その1 はじめに - 私的素敵ジャンク

 

●豊音のキャラ造形には遠野物語の山神がイメージされている、さらには都市伝説の八尺様っぽくもある

遠野物語の三に出てくる身の丈より長い黒髪の女(山神)の名前はトヨであるという説があって、これが豊音のモデルではないかという話もある

遠野物語三話でトヨが撃たれたのが緒桛の滝だという説がある

○緒桛の滝は笛吹峠の手前にある不動明王の祠の裏手を下っていくとぶつかる沢を遡上すると存在している

◎豊音は幼い頃に神隠しに遭って以来、異能に目覚め、村で巫女的な扱いを受けて土着の信仰の対象となる。これがトシの言うところの「土地の縛り」

◎さらにトシと出会ったあとにもう一度異世界に至り(神隠し)、それに両親や豊音を信仰の対象に仕立て上げていた村の有力者が巻き込まれて行方不明となる。それにより土地の縛りがなくなり、トシによって村から連れ出される

◎豊音は両親を捜すため、異世界について興味を抱く

◎背向(そがい)のトヨネっていうのはおそらく単純に「先制した者を後ろから縊く」の「後ろから」に掛かってるだけの言葉だと思うけれども、変に音だけ拾って「『疎外』のトヨネ」みたいにするととってもかわいそうな感じしませんか?(謎の問い掛け)

○白望の能力は(遠野物語に出てくる)マヨイガ

遠野物語マヨイガは頭の弱い女*3が迷い込んだところがいろいろと盗んで来たくなるような物がこれみよがしに溢れる立派な家だったけど、人が全然いないのにお湯が沸いてたりして化け物がすぐにでも戻ってくるのではないかと怯えて何も持たずに逃げ帰ったので、川の上流からお椀がひとつ流れてきたら、そのお椀を使って穀物を掬うと無限に掬えるので家が金持ちになりましたという話

マヨイガに出てくる川は琴畑川であると考えられていて、その川は白見(望)山を水源とする

○胡桃のキャラ造形ザシキワラシがイメージされている(キャラソンより)

◎いえない

遠野物語に出てくるカクラサマという木でできた人形も元ネタになっているかもしれない。表情が変わらないというところから

○カクラサマは遠野市内にいくつか存在を確認されていたらしいが、代表的なのは琴畑集落の入口にあったもの

○川を見ると、白見山→琴畑川(マヨイガからお椀が流れてきた川。近くにカクラサマがあった)→小烏瀬川(カッパ淵の傍)→猿ヶ石川となっているし、緒桛の滝(トヨが撃たれた)→河内川→早瀬川(遠野駅の近くの川)→猿ヶ石川となっている

遠野物語拾遺の九一話ではザシキワラシは赤い振袖を着て赤い扇子を持ち、神棚の下に蹲っていたという

○塞の力は塞ノ神がモチーフと思われる

○塞ノ神は道祖神であり、注連(しめ)の神。境界を司る神。防塞の神。『石神問答』に詳しい

○地蔵は道祖神と結びついて辻(村の境界)を守る

○八尺様の都市伝説では村の辻に地蔵が立っているためにその地域に封じ込められているという描写がある

○都市伝説で見つめるとどうにかなるという話と言えば『邪視』。邪視は見つめられると発狂しそうになる単眼のやばそうなものが出てくる話

◎塞が宮守女子の中で一番「オンナノコ」してるなあ、という。女性的要素が強いという

◎インハイ時に装着していたモノクルは、彼女の指定した対象を結界に囲うことで影響力を断つ(塞ぐ)能力の対象を絞る効果(ピントを合わせる)があった。強い意志を持って能力を行使すれば対象は絞れるけど、モノクルはそれを補助するようなイメージ。ちょっと意識するだけで楽に絞れるというか

○エイスリンはアイルランド語で夢という意味、ウィッシュアートはそのままウィッシュをアートする感じ。実在するファミリーネームだということですね

○エイスリンはアイルランド系の名前

●即ちエイスリンはアイルランド系のニュージーランド人?

○エイスリンという名前は17,8世紀にアイルランドにおいて、危ない目に遭う美しい女性を暗示する名前として創作物ではよく使われていた

●エイスリンの能力は13巡目までに聴牌するということだが、この13という数字に着目すると、アイルランドケルト暦が太陰暦で一年を13か月に区切っているという話があり、13月が「完成の月」と呼ばれている。これを能力の由来と見る説がある

ケルト暦の13月目を司る木は「ニワトコの木」であり、魔女の木とも呼ばれる。その実は赤黒く、ワインの材料になったりする

●ニワトコの実の色がエイスリンの耳に挟まれているマジックの色の由来になっているのではないか説がある

○エイスリンの誕生日である7月25日の誕生花にはニワトコがある

○ニワトコの木の洞にはホレという精霊が棲んでいるとされる。ホレは日本で言うところの山姥みたいなものであるが、いろいろな姿をとる精霊と同一視されている。例えば美しい冬の精として麻の布を纏って空を飛び、その布を揺すると雪が降るだとかいう話もある

●ホレの白いイメージとニワトコの実の赤いイメージでエイスリンのカラーリングが決まっている説

ケルトの民話では若さの泉に飛び込むと妖精の棲む地底世界に行けるという。ホレはそんな泉の番人の精とも同一視されている

○神隠しは7歳までの子供によく起こると言われている

●7歳までの子供というのはやはり物心がついてないというのが重要な気がしている。つまり知的に低かったりする人が霊的親和性があることと同じような意味合いであると考えられる。それを拡張すると、日本に来て7年も経ってない留学生とかも神隠しに遭いそうじゃありませんか?(意味不明)

◎エイスリンはアイルランドの民間伝承にある取り替え子経験があり、それが彼女の能力の発現に深く関わるとすると面白い

○取り替え子は神隠しの一種で、妖精により幼児が連れ去られて代わりに妖精の子を置いていくという話で、妖精の子は「嫌な子」であるとされ、完全に虐待となるような方法で判別が可能であるらしい

○取り替え子は人間の子供より知能がはるかに優れているとされる。また特にアイルランドの一部では左利きの人は取り替え子であるとされる。さらに、頑丈な身体と美しさを備えた者は特に危険であり、女性は特に異世界との境で危険にさらされるという

◎幼少期左利きだったエイスリンは両親に取り替え子を疑われて虐待を受けるが、利き手を矯正し、現在は右利きとして生活している。そのために実は両利きである。エイスリンの左右の耳にペンが挟んであるのは、あるときには両手で描く必要があるため、とすると面白い

◎つまり豊音、エイスリンは既に異世界に行った経験がある(再度行きやすい)

○東北の文化に大きな影響を与えるアイヌの神にアイヌラックルというものがいる

アイヌラックルの別名はオキクルミ。o(裾)-kiki(きらきらした)-ur(皮衣)-mi(着る)-(i)(者)で、オキクルミ。裾のキラキラした皮衣を着た者

オキクルミは藁束を十字に組んでカッパを創り式神とし、疫病の神と戦ったという

オキクルミの顔は赤いとされ、顔が赤いといえば遠野の山の神も同じ

アイヌの祭具にイナウというものがある。これは祓具の御幣と似ているがイナウは供物の性格が強い。イナウにはニワトコの木が使われることもあるが、紙で作られるようになる前の御幣はニワトコに加え、クルミの木で作られることもあったという

○御幣(紙垂)といえば悪石の巫女を塞いだときの塞の服のスカート部分のあれ

アイヌ語で「赤い」は「hure」なので、赤い服を着た者というのは「hure-ur-mi-i」となって、母音の短縮があって「hururmi」(フルミ)となるはず。これって「クルミ」に似ていませんか?(だから何?)

 

 

  ちょっと何言ってるか分からなくなってきたところで、あとは本編の流れに沿う感じで茶々入れていきます……。

 ねむねむの、ねむ。

 

 

 

*1:これ、本文直し忘れてますね……防御を司るからあんまり力が強くないよって意味で直後にトシが髪飾りを捨ててしまえば――みたいに言ってるのに間違った解釈のままだと意味が通らないですね。三傍系の中で一番攻撃力ありそうですものね。

*2:Cashmere High School|中学・高校留学|クオリティニュージーランド

*3:知的に低いことで打算がない、純粋だからと言われている。つまりそういう気持ちがとても大事だ、と。


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