9月連休のこと(小嘘)3
選別せずにだーっと写真を貼り付けていったら収拾がつかなくなってしまったので分割したふたつめ。
あんまり意味がないかもしれませんが、畳んでおきます……。
●2日目(20日)
7:00 起床・朝食
目覚め普通。普通の朝食。納豆は残す。
8:30 チェックアウト。
フロントに行ったら「いくらですっけ?」と。えぇ……って感じで、一応ネット予約完了画面を打ち出したものを渡して「このコースで予約はしたのですが」と伝えたところ……まあ、そのままの金額で請求されましたよね。
食事内容違ったんですけれどね。黙って支払いを済ませて感情を失くしながら自転車を借りに。8:30から借りられるということでした。
8:40 レンタサイクル2回目。山口の方面へ。
2日目も天気がとてもよろしい。一気に最高の気持ちに(躁鬱かな)
柏崎と和野の間の愛宕山へ。
和野へはカッパ淵に行ったときと同じ国道を通って向かいました。遠野かっぱロードという愛称のバイパスを通った感じで。
なんとか例の愛宕神社見つけたい……といって農道からそれらしき山に分け入るも、道なき道を頂上までこざいて*1何も発見できず無事死亡。水分を用意するのも忘れたままに何十分も山の中を歩き回りここで体力も時間も必要以上に消耗してしまって、あとの観光に時間的にも体力的にも響き散らかすことに。
それらしき山。某専門の人に見せたら自然林と人工林が綺麗に分かれている(色の薄いところが自然林らしい)……と言われてなるほど、と思いました(小並感)
あ、ちなみにあとから調べたところによると、この山は違って、ちょうどこの反対方向……背面にある山がそれらしい、とのことで、完全に徒労となったのでした。笑うしかない。
土淵町の小烏瀬川と厚楽川の中州附近が土淵町栃内字和野という。東は、デンデラ野へ、北は川井へ至る道の追分ともなる。この地域の北東に張り出た小高い山が愛宕山。この急崖を登ると山の名前どおりの愛宕神社がある。
「和野の北東に張り出た」というからには、右上の厚楽川付近の山が愛宕山というのでしょう。
遠野物語八九では「山口より柏崎へ行くには愛宕山の裾を廻るなり。」とあったので、つい愛宕山を回り込むように歩いて行くのかな? と思ってしまったということなのですね。ちなみに、上の画像でいうところの右下辺りが山口で、左下辺りが柏崎です。
疲労困憊のまま、でんでら野へ。でんでら野は俗に言う姥捨山の地です。
悲しいなあ(悲哀)
ほとんど消えかけた文字が書かれた杭が立つほかには何もないのか……? と思ったら、
草むらの奥に住居がありました。
寒そう(小並感)
あわよくば自販機でも置いてあったら……と思いましたが甘かったですね。山歩きで喉がカラカラ。そそくさと次へ。
途中の橋。完全に姥を捨てている……。
佐々木喜善の生家へ。
普通に今も人が住んでたので外からちょこっと覗いただけに留め、ろくに写真も撮らずにすぐ移動(喉が渇きすぎてる)
本当は時間があれば琴畑の方まで行ってみようかとも思ったのですが、山道というのを考慮に入れていませんでしたね。山登りしてなくても難しかったかなあ……いや、最後まで迷ったんですけれど、どうにも体力的に難しいと判断して、まちに戻ることにしたのでした。
さすがに自販機があるだろうというわけで、柏崎のたかむろ水光園に寄る。
山口からそこへの道がまたずっと上りでどうしようもなく脚がふにゃふにゃに。着いてみると入浴施設とかあるらしい案内表示を見つけ、汗流したくてどうしようもなかったけれど自販機利用に留めて先を急ぐ。
やっとのことで遠野郷八幡宮に。正午から流鏑馬の奉納があるということで、なんとか11時半前ぐらいには着いていたはず。
人が多い。冬に来たときとは大違いな色鮮やかさ。音もにぎやか。冬はそれこそ、人っ子一人いませんでしたからね。
神楽殿が開いている……(感動)
床が鏡面のように輝いておりますなあ。これは夜神楽が相当……宵宮祭……うう(気持ち悪い人)
境内の一段下の広場ではしし踊りが。各流派、順番に奉納しているようでした。
さて、いよいよ主目的の流鏑馬奉納を見学しようと、馬場の脇に陣取る。
ちょっと遅れてめっちゃ端っこになってしまったのと、地元の人みたいにビニールシートとか持ってなかったので湿った芝生に直に座る羽目に。うーむ。
スタンバイしているお馬さんたち。時折嘶きが聞こえる。
いよいよ始まり。始めに射手やら介添役やらが列をなして馬場を練り歩く。先を歩いている4人は神職の方らしい。前ふたりが笙やら篳篥みたいなのを吹いていた。後ろから馬場を清める人が2人ついて行っている、のかな。
そしてこれがベストショット(小さい)
ちょうど、木の的に矢が当たる瞬間が撮れたのね。
3つの的が1セットで3セットの計9回射る(一人当たり)。4人か5人の射手奉行がいたと思う。そんな感じであったが、13時過ぎの列車に乗らなくちゃいけないので12:30頃には最後の1セット残っていたけどこの場を離れることに。
でも、帰りはこの馬場を横断しないといけないのであった……(あかん)
12:45 ようやく遠野郷八幡宮を出発。混雑しててやばい時間に。
13:05 遠野駅発(釜石線)
ひーこら自転車漕いで、駅に着くなり急いで自転車返し、確か12:56ぐらいには駅に着けました。でも息とか整えなくちゃだし喉も渇くしで危ないところでした。一本逃すともうね。
13:32 宮守駅着
ついに来てしまいました。
咲-Saki-第85局「防塞」のラストのコマ「悪い気のせいじゃないと思うんだ」でバックに描かれていた宮守駅舎が、今年の1月ついに建替えとなってその姿を失ってしまったと……いうわけなのです。
昨年9月頃だかには建替え予定だと聞いて、それからまだ9月を過ぎても取り壊されてないということを聞き、急遽予定した前回の旅行が昨年12月の終わりですから、まあ雪に覆われた駅舎の姿が見られたのはあれがほんとにぎりぎり、最後なわけなのでした。物悲しい。
というわけで、新しくなった駅舎がこちら。
ううむ……半分ぐらいの大きさかな。新しくてとても綺麗でした。そりゃあそうですが。ちなみにその左方に見える自動販売機はSuicaが使えて便利。ノーマルMATCH買ったらピンクMATCH出てきて驚きましたけど(事故)
もうちょっと駅の写真貼るん。
以前の駅舎の名残が見えますね? 看板の文字が涙で霞んで見えませんか。
ホームから下りて乗車券回収箱の辺りで右を向いたところ。某あの方も好きだったという駅舎裏*2……短くなっちゃって。
いろいろなところで描かれていたあの駅舎前のベンチはこんな感じに。
こんな感じに。
そして駅舎正面から見て右のところが、待合室になっていました。新しい建物の匂いがした……。
いつまでも駅舎を見て感傷に浸っているわけにはいかないので、駅を出て左へ上っていく。
線路を越えて左の坂を上っていくと宮守幼稚園があるらしかったけど動物的な勘がはたらいて直進。粡町(あらまち)の通りへ。
そっかあ……ここを左に入れば……
ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ!(3.5以上の(準)聖地巡礼*3(意味不明))
あんまり奇声を上げていていい場所ではないのでそそくさと通りに戻る。そしてそのときの私の脳裏には、謎の通学路情報がにわかに思い出されていたのだった……。*4
13:46 通りの途中でふと左を向くと小鳥のオブジェが付いたかわいらしい車止めと坂道。その先に階段が目に入りました。変な確信があって坂を上り、
振り返ると──
(感動)
これは、完全に腐れ縁たちが歩いていた場所ですね。わかりますよ。*5
小学生の胡桃……ウッ頭が。
ちなみにそのまま振り返るとこんな感じ。ちょこっと右に上がれば最初に撮ったところとは別の校門もあって、確かにこれは……確かに……。
興奮冷めやらぬままに、さらにメイン通りへ下りて、先へ先へ。
14:17 遠野西中学校(旧宮守中)の入口へ。
校門まで。文字の辺りだけちょっと新しい感じに見えるのがうーむという感じ。平成25年度からこの名前になったんだったか。
左を向いて校舎をちらり。校門までも結構登ってきています。小高い丘というか、高台にある感じです。
小学校からはてくてくと20分ほど歩きました。駅からだと30分弱かかるのではないかと思います。
宮守は達曽部やら鱒沢と合併してから結構広い村になっていましたし、通学事情はどうなのだろう……などと思いながら歩いていました。
私の住んでいる地域も学区がわりかし広く、学区の端の方は小学校には朝6時台に登校し始めなきゃ間に合わないぐらいな距離がありましたが、歩いて通っていました。中学校はさすがに遠い人は自転車通学をしていましたけれども。
それにしても、宮守は山がちな地形です。こういった地域では自転車ってどうなのでしょう。いやでも、私も自転車で毎日登山した経験があるしなあ(閉口)
途中歩いていたら、スクールバスがどうこうという表示を見たので、バス通学とかしてるのかな? なんて思ったのでした。生徒児童があんまり多くないのであれば、全員拾い切る、なんてこともあったりしそうだなあ、なんて。ちなみにググっても結局よくわかりませんでした。
14:41 そのまま来た道を戻って道の駅みやもりへ。
「ホームマートSUNDAY」……? あれ、こんなホームセンターみたいな感じだったかしら……と思ったらば、
http://www.sunday.co.jp/uploads/pdf/20150730065740_252444131.pdf
>「サンデー ホームマート宮守店」を岩手県遠野市(旧宮守村)道の駅「みやもり」内に8月6日(木)朝9時オープン致しますのでご案内申し上げます。
……なるほど。前は「食品スーパーマルシェ」というところだったようですから、普通のスーパーマーケットがホームセンターになったということでしょうかね。
岩手県遠野市宮守 リバーサイドショッピングタウン 森の市場 mm1
そのままちょっと燻製とうふとか餅とか買ってふらっと出てきてしまったのですが、休憩スペースを撮るのを完全に忘れておりました。これはセルフ聖地巡礼に失敗した形となってしまいました。非常に残念です。死にそう。
だって、時間がなくて、本当に。
恋人の聖地ってなってるから何もあれですが、例の段になってるところなんかには手を繋いだカップルがふらふらしてるし犬の散歩している人はいるしで、写真を撮るタイミングを待っている余裕はなかったのですが、せめても……と
例の構図だけは撮りました。
時間を見ると15時。あと30分ちょっとで帰りの列車が出てしまうけど、高校に、高校に行きたい……ぐねぐねと考えていましたが帰りは下りだから走ればいい! と強行。宮守女子のモデルになった校舎へは宮守駅正面の山を回り込むように上っていくのです。
吉金じゃない方の橋*6を渡って坂を上り、銀河の森総合運動公園へ。
運動部の試合とかはこういうところでおこなわれたのかもしれないなあなんて想いを馳せる。
振り返れば、
室ノ木橋もよく見えるん……右手の木立に隠れてめがね橋なんかは見えません。
あと広場の脇に謎のステージが存在していた。ああ宮守女子の文化祭とか、どうだったのかなあ……。
15:14 旧遠野高等学校情報ビジネス校へ。
めっちゃ早歩きして山を登って到着。15分になったら引き返そう間に合わない。なんて思っていたので本当にひやひやです。そそくさと写真を撮る。
そう、これです。これですよ。前回の旅行ではこの構図を撮り忘れていた。
時間を忘れて数分佇む(ダメ)
やっと決心をつけて駅へ。帰りは吉金橋渡る。そこの交差点にある花壇の花が綺麗に咲いていた。
どうでもいいですが結構昔の資料を発見。
生きている情ビ……なんか尊い(拝む)
15:29 宮守駅へかろうじて到着。
あーとかうーとか言いながら陽も傾いてきた宮守町を望む。
ホーム上の待合所から花巻方面を向いている。
しばらく呆然としていると、列車の警笛が聞こえて終了宣告。
私のほかにふたりほど宮守駅から乗る人がホーム上にいたのであれでしたが、ひとりだったらやっぱり少し泣いたかもしれない。それほど感傷的な気持ちになったのでした。
15:37 宮守駅発
ドナドナ。
長々と写真を貼り散らかしてごちゃごちゃ書きました。
心残りは琴畑集落からの白望山を望むことであったり、愛宕神社を発見することだったり、雪のないときの9巻裏表紙・10巻巻末の見開きの地を見たかったり、道の駅みやもりの休憩スペースを見ることだったりと、まあまああったのですが、とても充実した旅行になったと思います。
時間に追われてひーひー言ってた印象も強かったですけれどね!
ああ、あああ、頑張ろう。せめて身内だけにでも公開しよう(消極的宣言)