9月連休のこと(小嘘)
先日福島に旅行に行きましたが、高まりすぎてこの旅行の新幹線チケットを取ってしまったのが、8月23日のことでした。この日程はちょうど遠野でおこなわれていた日本のふるさと遠野まつりにぶつけた形です。
この遠野まつりでは近年、9月15日におこなわれる遠野郷八幡宮の例祭の一部が同時開催されています。20日にあった遠野南部流鏑馬本儀がそのひとつなのですが、流鏑馬といえば戸山公園でおこなわれていたものを思い出すところです。でも実は私、それについては遠巻きにしか観たことがなかったので、今回はちゃんと観ようと心に決めておりました。
遠野といえば去年の年末にも一度来訪しています。
そのときの目的は雪の積もった宮守駅舎を見るというものだったわけですが、その積雪のために移動のしづらさが付きまとって、行動範囲の狭い旅行になってしまったのが心残りでした。スケジュールも多少タイトでしたしね。あとは一面白と黒のモノトーンの世界という感じで、視覚的に物足りないということもありました。まあそれは、めがね橋のライトアップがその分、映えたので良かったといえば良かったのですけれども。
そんなこんなで再訪が叶いました。今度は一年で一番(?)色鮮やかな季節に行くことができました。一言で言えば、ちょー最高ーでした。
今回の旅行では嬉しい偶然がいくつか起こったのも良かったですね。
まあ一点、良くなかったこともありましたけれど……。
まとめるならば、
<運が良かったこと>
・適当に買った切符が一週間に釜石線を一往復するSLの下りにドンピシャの時間だったこと
・釜石線のちょうど接続できる列車がSLだということに直前で気づいたのにもかかわらず、当日指定席が確保できたこと(全席指定席で、人気チケットなので実は本当にやばかった)
・記念乗車証で神引き(後述)
・いろいろと時間ぎりぎりで間に合う(詰め込みすぎ)
<良くなかったこと>
・旅館
こんな感じですかね。
さて、備忘録的に行程をメモしておきます。
●1日目(19日)
10:37 新花巻駅着(東北新幹線)
(この間で当日券売機なんかで指定席券買おうと
思っていたけどさすがにやばいだろうなと思って
東北新幹線車内でネット予約したら奇跡的に
席が取れたというやつ)
10:50 新花巻駅発(釜石線・SL銀河)
豪運警察も白目を剝く強運っぷりでしたね。
12:13 遠野駅着
駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りて卯子酉神社へ。
そのまま隣にある愛宕神社へ。社殿脇の広場でSL弁当食べる。
再び駅の方へ取って返し、
寒戸の婆→キツネの関所と巡ってカッパ淵へ。
自転車を返して駅周辺の催しを見学。
16:00 旅館にチェックイン。夕食は18:30からとのこと。
~18:30 近くの広場で神楽演舞を鑑賞。
大出早池峰神楽→鷹鳥屋神楽→平倉神楽→遠野太神楽
→鱒沢神楽まで観てちょうど夕食の時間に。
夕食・入浴後、夜の催しを観に外へ。
21:00 行山流湧水鹿踊り(宮守町達曽部)など観て帰る。
急に部屋移動を命じられる。
23:00 たぶんこの辺で気絶。
●2日目(20日)
7:00 起床・朝食
8:30 チェックアウト。謎の会計。
8:40 レンタサイクル2回目。山口の方面へ。
柏崎と和野の間の愛宕山へ。
愛宕神社見つけたい……といって農道から山に分け入るも、
道なき道を頂上までこざいて何も発見できず無事死亡。
水分を用意するのも忘れたままに何十分も山の中を歩き回り
ここで体力も時間も必要以上に消耗した。
でんでら野へ。俗に言う姥捨山の地。
佐々木喜善の生家へ。
普通に今も人が住んでて外からちょこっと覗いただけ。
12:45 遠野郷八幡宮を出発。混雑してて出るのが遅れる。
13:05 遠野駅発(釜石線)
13:32 宮守駅着
駅舎を見て感傷に浸る。
13:46 粡町(あらまち)の通りから例の坂を上り
宮守小学校の入口へ。
14:17 遠野西中学校(旧宮守中)の入口へ。
14:41 道の駅みやもりへ。
15:14 旧遠野高等学校情報ビジネス校へ。
15:29 宮守駅へかろうじて到着。
15:37 宮守駅発(そのまま帰還)
↑宮守町探訪もめちゃくちゃなスケジュール
本当はもうちょっと時間を細かく書くつもりだったんですが、動画撮りすぎて写真をSDカードに転送したら、本来の時間情報消えてしまったよね(クソ雑魚)
そんなこともあって、写真やら動画やら結構撮ったのですが、気力がないので貼り付けるのはまたの機会にして、とりあえずこのアブスト的な文章だけで一旦公開を……(ゴミ屑)
詳細と写真など、近日公開できれば、いいのだけれど(疲弊)
*1:伝承園でカッパ捕獲許可証なるものをもらっていると、カッパ淵でカッパ釣り体験ができるとかいう話もあったのだ……。
なんかいろいろ
日曜日にはコミケに行っていろいろ本を漁りましたが、例の如くサークル買いがほとんどでした。そしてほぼほぼエロだという……。
理由を考えたのですがね、やっぱりエロは情報収集が楽で。非エロは自分で探していかないといけないなあ、と。そう思いますね。
小説とかもちゃんと探せばあるのだろうなあ……うーむ。難しいところですね。
買った本とか晒していきたいのですが、なんか疲れているのでまた今度に。
今度っていつだ……いや、しかし、天候が……気分が……。
艦これのイベントはちょこちょこやっています。
今はE4丙で海風を掘っています。暁衣笠青葉千歳隼鷹でやっています。空母のところが雲龍翔鶴だったのですが、もっと軽量化しても大丈夫だろうってことでこの面子で。変更前は色素薄い艦隊って感じでよろしかったのですけれども。
しかし、どのぐらいで切り上げるかというのが悩ましいですね……今日を過ぎるとまとまった時間プレイできる日もなくなってしまう可能性があるので恐ろしい限りです。しかしながら、イベントのクリアーよりもわずかに艦娘揃える方が優先順位が上なので、仕方がないですね。海風が出ないことには先に進めない、ということにしておきましょうか……。
じゃあ瑞穂も先に掘ればよかったじゃんって話ですね。いや、でもあっちは連合艦隊で……面倒だから……。
創作に関してはやはり他人の創作物に触れるとモチベーションは上がりますが、こればかりは何か降りてこないと先に進まないのでなんとも。ぐぅ、不甲斐ない。
なんとなぁくのプロットは固まっているのですけれどね。もうちょっとどういうのが面白いのか考えて方向性を決めます……文字数の進捗でいうと3割ぐらいなのだろうといった感じでまだまだ修正は利くのだ。ダメダメ。
とっぴんぱらりのなんとやら
謎のスキット3
観光客などで混雑した駅前の広場。そこに置かれたベンチによく目立つ色の髪をした少女が腰かけていた。少女の周りはわずかに人が疎らで、皆遠巻きにちらりと彼女に目を遣っては、通り過ぎていく。
そんな少女に見覚えのある者がたまたま近くを通りかかっていた。前髪を上げ、ウェーブのかかった髪を後ろでまとめているその少女は、色鮮やかな衣装に身を包んでいる。彼女にとってベンチに腰かける少女は見知った相手ではあったが、直接会話をしたことがなかったため、しばし逡巡したが、観察していると何やら心許ない様子である。まあこれも何かの縁だ、と意を決してベンチへと足を向けた。
「あれ……ひとり?」
少女の問いかけにプラチナブロンドの髪の妖精のような少女が少し寂しげな表情で頷いた。
「というか、靴は?」
色鮮やかな衣装をまとった少女は、ベンチに腰掛ける妖精のような少女の足元を指さして言った。何故か彼女の足にはソックスしか履かれていなかった。そのソックスは、そのままで歩いたのか少し汚れてしまっている。
その問いかけには、俯いた妖精のような少女は口を結んだまま、力なく首を振った。
「えーと……ほかの人も来てるんだよね?」
「……ワカラナイ」
「え? もしかして、はぐれたとか? 連絡は?」
「ハイ……アノ……デンワ、ワスレタ」
「あーうーーん、そっか……」
どうも状況は芳しくない様子である。そもそもこの状況では移動することもできないだろう。そして迎えも呼べなく、途方に暮れていたようだ。
異国の、その上慣れないまちにあってひとり途方に暮れるなど、想像を絶する心細さだろう。色鮮やかな衣装をまとった少女は考えを巡らせた。
「小瀬川さんの連絡先すら知らないからな……どうするか。あ、そうだ、とりあえずこれを貸してあげる」
色鮮やかな衣装をまとった少女は、そう言うが否や、持っていた荷物から赤い鼻緒の草履を差し出した。
「エエット……」
「それね、さっき踊るのに使ってたけど、今は履き替えてるし使ってもらって大丈夫。緊急事態だしね」
「ア、アリガトウゴザイマス」
「いいっていいって。学校で返してくれればいいから。ちょっと悪いけど、私は次の列車で帰らなきゃいけないんだ。それ履いて、少しみんなを探してみて、見つからなかったら……帰るしかないよね」
大丈夫かな? と、色鮮やかな衣装をまとった少女が訊ねると、妖精のような少女は頼りなく頷いて見せた。
「ほんと、みんなに会えなかったら列車なくなっちゃう前に帰るんだよ?」
「ハイ……アリガトウゴザイマシタ!」
念を押され、早速草履を履いた妖精のような少女は、勢いよく立ち上がり、ペコリと頭を下げた。色鮮やかな衣装をまとった少女は後ろ髪を引かれる思いであったが、列車の時間が迫っている。妖精のような少女とは、手を振って別れた。
作品の価値について
特に大それたことを言うつもりもないですし、できもしないのですが、メモ程度に書き散らかしておきます。
価値という単語がTTじみていてあれですが、特に狭い意味があるわけではありません。良い悪いのベクトルのお話です。
作品の価値を大きくふたつに分けて見てみると、単純に作品そのものの価値というもののほかに、個人がその作品に対して見出した価値というものも考えられます。
このふたつを一緒くたにして考えると、こんがらがって最悪死にます。それは、自分のことを考えるときでも、他人が話す作品の価値らしき事柄についても同様です。
作品そのものの価値というものは、ある程度一般化された、多数の個人がその作品に価値を見出すであろうという期待により成り立つ価値であって、作品の「良さ」とでも表現できましょう。秀作とか良作とか名作とか、そんなことを言える作品なのかもしれません。ちなみに私は対義語として「悪い」と表現します。
一方で個人がその作品に対して見出した価値というものは、単に個人の嗜好に合致するかなどの低いハードルを超えると容易に成り立つ価値であって、作品の「好さ」とでも表現できましょう。情動により自動的に判断されるので、かなり個人個人でばらばらな作品が挙がってきそうです。ちなみに私は対義語として「ダメ」と表現します*1。
こうまとめると、ちょっと考えてみれば自明なのですが、前者のつもりで後者を語ると地獄だぞってことですね。そして、前者の考えはとってもハードルが高く、通常は後者の考えを自覚的に採用していくのが現実的な気がしてきます。
作品の良し悪しを考えるには、適当な十分広い範囲の集団で定積分したときに個人的な嗜好がキャンセルされることを前提として、少なくともそういった嗜好に大きな影響を受けないのであろう要素を吟味していかねばなりません。盤石な理由をまず探さねばなりません。面倒ですね。面倒じゃない部分*2で言えちゃうことも多いんですが。
対して個人的な感想にすぎない作品の好いダメは自分のことなので自分の心に嘘を吐かない限りは、それが正しいので簡単です。胸を張って叫べます。正しさが必ず先に来るので、理由は後付けでよろしい。(可能なら理由は付けるべき)
ちなみに個人的には良い・好い/悪い・ダメと対立させると、前者はハードル*3が低くて後者が高いです。*4そのために、この4つを言いやすさで並べると、
好い<ダメ≦良い≪悪い
こんな感じになるかと思います。良いぐらいまでならわりとカジュアルに言えますね。悪いは相当悪くないと難しい……。
ただ、個人的に良い・悪いは、多くの人がそのように考えるであろうという自分の脳内で想定されるコモンセンス的なものを下敷きにしている都合上、無責任で自分勝手な感を拭えないとかいう矛盾に苛まれてしまうので、専ら好い・ダメを使っているというのが実情です。
ごちゃごちゃ言ってるけど何が結局言いたいのかって、大抵は後者で作品語ることになるんだからそれを自覚しろ。って、あの、その。