たしかに正しいけど、その通りだけど。

ブログじゃないという体でまとまった文章を置いておきたい場所

すぐ背後に迫っているんだ

よくよく思い返すと、最近はアニメを観ない代わりに本も読んでいたので感想を書きます。

 

『おるすばん』

面白かったですね。満足度90%でした。
手放しに褒め散らかすに至らなかったのは、終盤がちょっとだけとっ散らかったような気がしたからでした。
でも、本当に本当に面白かったですね。
思わず読んでる途中に「なんだこれ面白すぎかよ」って言ってしまうくらいでした。

主人公周りの叙述トリック的なものも好い塩梅で、完全に明かされるちょっと前に気付くことができましたし、文章も読みやすくて好かったです。

強いて言うのであれば、主人公の精神の健全性に疑問符が付いたところで、あとはパートナーだった向こう側の存在も瓦解していったことで、調査パートの信憑性が揺らいでしまったことが残念でした。

蘇らせようとしてるのでは? という憶測が、本当に正しいことなのかどうか判然としないのは、調査パート好きとしては物足りなさがあります。

それに付随して、理屈が弱いように思えました。
こういう悪いことが起こったのは、こういう理由だ。という納得感が薄い箇所がありました。2回逢うと死ぬとか。何故2度目はダメなのだろうか。別の部位も失われればいいじゃないか。すべてが別でなければならない理由は? なんて。
ちょっと殻ノ少女を思い出してしまいますね。あちらは理屈が通っている復活の儀式でした。

さてさて。あと、前にも言ったことで、これは完全に好みなのですが、モンスターとしての怪異の実在性がちょっと強かった気がします。繭ちゃん物理的に攫ってるやん? って。

当事者からすると攫われているけど、傍から見れば実はひとりでふらふらと出て行っただけ。くらいなニュアンスがちょうど好い性質のようです。
私は怪異に実在してほしくないのでしょうね。(唐突な自己分析)

でもがっつり村モノですし、長野ですし、おすすめです。

 

『お孵り』

題材がかなり好きです。満足度85%です。

ただ、台詞がすべからく西の方訛りで、単純に理解しづらかったのが悔やまれます。
地元の言葉ならもっと引っかかりなくすんなり楽しめたのだと思います。

上述の『おするばん』もそうですが、老人の悪いこと。
こちらはミッドサマーみたいなあれですが。いや、違うか。それはむしろウィッカーマン……。

ともあれ、この作品にもやはり調査パートがあって、無敵のスーパーお姉さんが出てくるので、こちらは安心でした。

ただただ彼女が腹立たしかったですけれどね。

あとはおぞましさがそこそこあって好いですね。
やっぱり禁忌に触れるのは良い。華があります。

本当に、読みづらかったこととキャラクターが腹立たしかったことだけでこんなに満足度下げちゃって……いや、満足度なんてそんな感情に直結するような度合いで濁しているわけだから……しかし……。

 

『僕の妻は感情がない』

やば。

やばすぎる。可愛いねぇ。

刺さり過ぎて妹になった。100点。

 

 

あと『魔眼の匣の殺人』と『裏世界ピクニック』も読んだんだけど、疲れたのでおしまい。

前者は比留子さんかわいかったです。


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